経営事項審査
~CPD取得に応じたW点加点について②~
2021年4月の経営事項審査の改正により、CPD(技術者の継続教育)の取得状況に応じてW点(技能の向上に関する取り組みも含め最大10点)が加算されました。6月のブログでは、「CPD単位取得数」による算出部分を解説しましたので、今回は、技能者部分について説明をしていきます。
①まずは、社内の常勤職員の中で技能者に該当するかどうか、技能レベル向上者、控除対象者がいるかどうかを確認します。
名称 |
定義 |
技能者 |
・常勤職員の中で、審査基準日前6ヶ月超雇用している方 ・審査基準日以前3年間に、建設工事の施工に従事した方で、作業員名簿を作成する場合に建設工事に従事する者として氏名が記載される方 ※建設工事の施工の管理のみに従事する者は除外されます。 |
技能レベル向上者 |
・認定能力評価基準により受けた評価が審査基準日以前3年間に1以 上向上した方 ※認定能力基準による評価を受けていない場合は、レベル1として審査されます。 |
控除対象者 |
・審査基準日の3年前の日以前にレベル4の評価を受けていた方 |
②次の式に当てはめて%を計算します。
( |
|
技能レベル向上者数 |
× |
100 |
) |
技能者数-控除対象者数 |
③式によって求められた値を、一覧表に照らし合わせ、「評点」を確認します。
②の式によって求められた値 |
評点 |
|
|
1.5%未満 |
0 |
0.5%以上 |
3 %未満 |
1 |
3 %以上 |
4.5%未満 |
2 |
4.5%以上 |
6 %未満 |
3 |
6 %以上 |
7.5%未満 |
4 |
7.5%以上 |
9 %未満 |
5 |
9 %以上 |
10.5%未満 |
6 |
10.5%以上 |
12 %未満 |
7 |
12 %以上 |
13.5%未満 |
8 |
13.5%以上 |
15 %未満 |
9 |
|
15 %未満 |
10 |
以上で、技能者の「評点」を求めることができます。
しかし、これだけではありません。
最終的な「評点(W10)」は下記の式によって求められるため、技術者と技能者の人数等により計算方法が変動します。
( |
技術者数 |
× |
CPD単位取得数 |
) |
+ |
( |
技能者数 |
× |
技能レベル向上者数 |
) |
技術者数+技能者数 |
技術者数 |
技術者数+技能者数 |
技能者数-控除対象者数 |
不安な点や、不明な点がありましたらぜひ合同経営にご相談ください。
しっかりと対策を行っていきましょう。