経営事項審査~CPD取得に応じたW点加点について~

経営事項審査

~CPD取得に応じたW点加点について~

 2021年4月の経営事項審査の改正により、CPD技術者の継続教育)の取得状況に応じてW点(技能の向上に関する取り組みも含め最大10点)が加算され、総合評点P点(最大14.25点)の加点がされるようになります。加点により格付け点数の見直し(底上げ)が行われるなど、入札先の格付けにも影響があるものと思われます。

 

 

対策を行っていないと思わぬ結果を招くことになってしまう可能性もありますので、しっかり確認を行いましょう。

まず、下記計算式に基づいて「CPD単位取得数」を算出します。

 

①「CPD単位取得数」=

審査対象年にCPD認定団体によって取得を認定された単位数

×30

CPD認定団体の最大単位数(告示別表第18参照)

 

上限は30単位、小数点以下切捨て)

CPD単位取得数」とは①式によって求められるものであり、CPD認定団体に認定された単位そのままではありません。

 

各技術者ごとに算出した単位取得数を、下記計算式に基づき平均取得単位数を求めます。

 

CPD単位取得数」

=「技術者1人当たりのCPD取得単位数」

「技術者数」

 

式によって求められた値を、一覧表に照らし合わせ、「評点」を確認します。

 

基準日前1年間における技術者

1人当たりのCPD取得単位数

評点

30単位

10

27単位以上30単位未満

9

24単位以上27単位未満

8

21単位以上24単位未満

7

18単位以上21単位未満

6

15単位以上18単位未満

5

12単位以上15単位未満

4

9単位以上12単位未満

3

6単位以上9単位未満

2

3単位以上6単位未満

1

3単位未満

0

 

以上で、技術者の「評点」を求めることができます。

 

しかし、これだけではありません。

最終的な「評点(W10)」は下記の式によって求められるため、技術者と技能者の人数等により計算方法が変動します。

 

(

技術者数

×

CPD単位取得数

)

(

技能者数

×

技能レベル向上者数

)

技術者数+技能者数

技術者数

技術者数+技能者数

技能者数-控除対象者数

また、状況により(技術者と技能者を兼ねている場合など)、単純に計算を行うことができず、複雑な計算を行う必要があります。

 

不安な点や、不明な点がありましたらぜひ合同経営にご相談ください。

しっかりと対策を行っていきましょう。